2006年 05月 05日
前ちょん |
ちょっとでも視界に「毛」が見えると、いても立ってもいられず、
さらに顔面の皮膚が異常に過敏なのか、
特に眉下の微妙なあたりに「毛」がくすぶり始めたらもうだめである。
一日中前髪のことを考えてしまい生活にならぬので、
三十路も目前であるがお利巧な小学生のようなパッツリ前髪をしている。
そんなパッツリ前髪さえ時に邪魔なことがある。
なんかデコがカッシャカッシャするのである。
いやしかし、前髪をこれ以上はどうにかするわけにはいかない。
そこでそういう時はこうしている。
↓
前髪ちょんまげ(略して前ちょん)
これはいい、前ちょんはいい。
デコと毛の空間が十分にあるため、視界を遮られる危険も接触の恐れもない。
さらにターバンで前髪を上げたときのなんともいえぬ心もとなさがないのだ。
さて前置きが長くなったが・・・
先日家の掃除をしていた時のことである。
玄関でチャイムが鳴った。
掃除機を止めてドアの覗き穴を覗くと・・
近頃よく来るのである。
冷凍フードの通販の勧誘である。
またか・・・と思ったけどがんばれセールスマンであるから
そっとドアを開けた。
「・・・・・H・・Hi・・・・」
若いセールスマンである。
不慣れなのだろうか、あ、初日なのかな?妙にキョドっている。
まあアメリカの田舎町、玄関開いたら異国人となると、
初日のセールスマンがドギマギするのは無理はない。
とりあえず笑顔で「何?」というと
かなり目線が落ち着かない様子で一通り説明をする彼。
がんばれ新人セールスマン!とか思いながらカタログをもらう。
キョドったままの彼はじゃあと車へ向かいながらもう一度私を振り返ったので
「Bye!」とさわやかに挨拶をしてみた。
ドアを閉め掃除に戻る。
リビングを終えてバスルームの掃除を・・・・
・・・・!!!!!!
は!!!!!!!
ま・・・・ま、前ちょん!!!
バスルームの鏡に映った私は立派な立派な”前ちょん”をしているではないか!
そうです。。お察しのとおりです。
彼がキョドっていた理由。。それは明らかに前ちょんだったのです!
ドアを開けたら「ちょんまげジャパニーズ」!
彼にとって初めてだったのは「仕事」ではない!「ちょんまげ」だったのです!
しかも若干テレビや本で見るタイプのものとは違っていたのです。
前髪だけを使ったタイプのものだったのです。しかも女です。
彼の頭の中では「初ちょんまげ」への興奮と、
知識と現実のハザマで動揺していたのでしょう。
車に向かいながら振り返った彼は前ちょんを再確認していたのでしょう。
そんな私は前ちょんに笑顔で「Bye!」・・・・・
”ジャパニーズは家では「ちょんまげ」なんだぜ。”
”ジャパニーズは女も「ちょんまげ」って知ってるか?”
”ジャパニーズの「ちょんまげ」にはいろんな種類があるんだぜ。”
・・・・ジャパニーズの誤った知識をアメリカに落としてしまったことを
ここに反省します。。。
よい週末を♪
by maxumi
| 2006-05-05 23:28
| 不定期連載・私の事件簿